最近の若者が敬語を使わない理由
先日、初売りセールで服試着してたら店員さんから、
「お客様もしかしてピアノ弾いてらっしゃいますか?」
って、聞かれた。
あれ?私ったら、ついにピアニストとして有名になっちゃったのかしら〜〜!?
(何の演奏活動もしてませんがw)
と思ってたら、音大時代の同期生だった笑
同期生と言っても、私にとって音大は2つ目の大学だから、その頃もう既に私は25歳。
周りはフレッシュな18歳!
なので毎日新鮮でした。
就職活動時期、現役の友達(19歳)から
「将来どうするの?」
「将来の夢は?」
なんて目を輝かせて質問された日にゃ〜、
この私に将来??なんてあるの?
もう将来なんて通り過ぎてるわw
って笑っちゃいましたよ。
数年前に就職氷河期真っ只中の就職を経て、自分の限界を感じつつもやりたい事やろうって決めて音大入った後ですからね。
夢もあったんだかなかったんだか…
ただ、自腹で大学行くなら趣味で行っても良いだろうって思ってました。
さらに言うと今でも時間とお金があればあともう一つ行きたい大学があります笑。
最近よく聞くリカレント教育とはまた別の感じですけどね。
仕事の役に立たなくても、趣味で大学行っても良いんじゃないかなって
。
そこでやっと本題なのですが、最近の若者が何故敬語を使わないのか?ってやつ。
使えない?使い方を知らない?そんな人もいるでしょう。
バカにしてる?面倒くさいだけ、そんな人もいたでしょう。
でも、おおかたは違います。
私の周りの18歳の子達は、社会人入試組の年上の人達に対してきちんと敬語を使えていました。
でも私にはタメ口。
何とも思ってなかったんですが、ある時、
「にゃにゃこちゃんは若いしそんなにうちらと年も変わらないし全然おばちゃんだとも思ってないから敬語は使わないよ」
って何故か説明されたのです笑
ん、、、
この子達、私にそんなに気を使ってくれてたんだ。。笑笑
他にもたくさんエピソードはありますが、最近の若者はとにかく優しい子が多い。
私達が若かった頃を反省するくらい年上に優しいし、物事をよく考えてる。
でね、ここで若者と年配者のすれ違いについて考えたんですよね。
敬語を使わないことだって、年配者から見たら、失礼な訳ですよね。
でも、理由をみたら若者の心遣いってこともある。
親しみを込めて接してます、ってゆう事を敬語を使わないことによって表現してるだけだったりもする。
それって、ポライトフィクションの差なんだと思うんですよね。
(これは、大学の教科書で使われてた書籍)
ポライト(=礼儀正しさ)フィクション(虚構)って、要は礼儀正しさは文化的に信じられてるものであり、国が違えば異なるし、世代が異なればまた違ってくる、普遍的なものではないってこと。
これも、大学の時に英語の授業で読んだ本に書いてた話なのですけどね。
例えば、日本では年上の人と接する時は敬う慎む、が礼儀正しさ。
だから、上司や年配の方の前ではわかりやすく敬語を使うし、へり下る。
それって、あなたと私の階級はあなたが上で私が下ってことを示すのが礼儀正しいってこと。
韓国なんて日本よりもその傾向が強いですよね。
一方、白人社会は真逆です。
あなたと私は対等です、ってゆうのを示すのが彼らの定めた礼儀正しさ
なので、上司にもわざと馴れ馴れしく話したり、対面で話す時にも部下の方も同じようにソファに座って足組んでますよね。
それは、私とあなたは対等です、とか、私はあなたと接してる時リラックスしています、を示すのことが礼儀正しいとされてるから。
でも彼らだって本当のところは相手が上司とかお偉いさんだと緊張もするし馴れ馴れしくフランクに話すなんて難しいことなんです。
あれ、わりと無理して馴れ馴れしくしてるらしいです笑
リラックスしたフリしてファーストネームで呼ぶ、とかかなり無理してやってるらしいw
何故ならそれが礼儀正しいとされてるから。
相手と自分の身分が著しく離れていてもあたかも対等かのように接してあげて、相手に身分の差を感じさせないように配慮する、これが白人達の礼儀正しさ、なのですよね。
それがポライトフィクションの差。礼儀正しさは万国共通ではないって話。
だからね、若者が敬語を使わないのも、世代が変わればポライトフィクションの差もでてくるから、一概に失礼だ、とは思わない方が良いと思ったんですよね。
彼らは彼らなりのポライトフィクションに当てはめて、失礼のないように接してくれてる(場合もある)ので。
まあた、長々と書いちゃいましたけど、私は自分の世代も好きだしちょっと上の世代も好きだけど、今の若者達を尊敬しています、って話でした笑
彼らって本当に優秀で謙虚で優しい。
もちろんそうじゃない人もいますけどね。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。