日本でフェミニストとして生きるのは圧倒的にコスパが悪い

日本でフェミニストとして生きるのは圧倒的にコスパが悪い

～森　元総理の発言と、大江アナ、高島アナの発言について考える～

フェミニストのイメージ画像ｗ

まずね、森さんの”女性蔑視”発言。

抗議の署名が15万通集まったのもびっくりしたけど、あの発言はそんなに問題でもないし森さんは女性は素晴らしいってことが言いたかったんだと思う、的な意見のコメントが多くあったことにも私はびびりました笑笑

（まあ、私も隠れフェミニストなのでね、普段は、えー、別にたいしたことじゃないですよねえ、って流してますけどね。）

でもさあ、マスコミの切り取り報道だ！全文読んでから言え！って書いてる人多かったけど、全文読んだらなおさらひどかったわ笑

もうたいがい飽きたから、全文について解説はしませんが、まず、

「女性理事を４割というのは文科省がうるさくいうんでね。だけど、女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。。。女性っていうのは競争意識が強い。。。（だから、まあ忖度してわきまえてくれるような人なら良いけど、それ以外の女性を増やすってのは物理的に不可能（時間がかかるから）でしょうな的な。。）」

てなかんじに、自分の意見ではないんだけど、ってことにして、女性の人数を増やそうとする動きに反対する勢力を強めようとしたんでしょう？

笑いをとりつつ、俺に逆らうとどうなるかわかってるだろうなって雰囲気だしたかったんだろね。

「わきまえておられる」女性だったら、歓迎しますよ的な、ね。

それにこれは、たまたまでた発言なんかではない。悪意がなかったとかはありえないです。

「こんなことを言うとまた新聞とかに悪口かかれますけどね、、、」

ていう前置きしてからの、発言ですからね。

明らかに悪いことを言うことを自覚したうえで、故意に言ってますから。

学校でのいじめもそうだったっしょ。

だいたい、「今からおれ悪口いいまーす」みたいな前置きしてから、悪口をみんなの前で大声であえて言う俺、かっこええだろ、俺の権力みせつけたるで、的な悪ガキ大将とかだいたいクラスに一人や二人はおったやん。

私からみたら、森さんてそういう典型的ないじめっこ体質のやんちゃ坊主ね。

人付き合いとか、自分に得のある人やら権力者との関係築くのとかはすんごい上手いタイプ！

。。しらんけど笑

とにかく、わきまえておられる。女性はわきまえろ、って思ってんのがにじみ出てるのよ、普段から。

それに、周りが忖度して笑いがおきるって、おじさん達は今までもどんだけ女性を馬鹿にすることで笑いとってきたんやろかと笑

 飲み会の席とか、銀座のクラブでは腐るほど聞いたし、同じパターンの繰返しすぎて、毎回録音テープでも聞いてるんかと思うくらいリピートされたわ。

女の役員は視野が狭い、話が長い、感情的だってね。←いやまあ、それも一理あるんだけど、飲み会の席では良いけど、公の場ではあかんやろ！

そもそも、男の上司でも視野が狭いのも感情的なのもいっぱいおるでな。

男だったら、個人の資質として捉えられるだけなのに、女性だった場合、「女性役員は○○だ」って言われるんだよね。

まあ、ほとんどの女性は、わきまえて発言を控える方がこの日本の圧倒的な男性優位社会では高く評価されることはわかってんだよ。

ましてや森さん世代の女性なんてそりゃ男性に逆らっては生きていけない時代だった訳だから、全て忖度して気遣ってくれてただろうし、森さん世代の下の男性らは仕事できるできない関係なく、権力者には忖度する人が出世する世代だったからねえ。

まあ、でもね、話が長いのも、視野が狭いのもね、人それぞれだから笑

優秀な人は男でも女でも簡潔に話すし、男性でもだらだらとまとまらない話し方する人もたくさんいますよね（森さんご本人とかw）

【ライターの小川たまかさんのご意見引用しました】

男性の場合なら「その人の個性」と認識されることが、女性の場合は「女性全体の特性」かのように語られる。女性の少ない組織でありがちな光景です。おそらく森氏は、本気でそう思い込んでいるのではないでしょうか。

女性蔑視的な決めつけは今に始まったことではなく、1970年代には定年年齢の問題について裁判所が出した判決文の中に「55歳以上の機能は70歳以上の男子のそれにほぼ等しい」という一文があったり、女性被告人への判決文に「女性特有の執拗さ、底意地の悪さ、冷酷な加虐趣味」といった文章が書かれたりしました。（田中ひかる著『月経と犯罪』などに詳しいです）

「女性は〇〇」「男性は〇〇」という決めつけは主語が木星並みに大きく時代にそぐわないですし、政治家がこのような蔑視的な決めつけの発言をすることが、特に子どもにどのような印象を与えるか。。。。

【引用終わり】

あ、あとさあ、以前の森さんの発言でも、女性蔑視てきなのあったのね。

少子化対策会議での「子供を産まない女性に税金を使うのはおかしい」発言とか笑

（子供を作らない男性と女性、ならまだわかる。それならただの独身者への差別でしょう。

でも、なぜか女性だけを槍玉に挙げなくてもねえ笑

独身者への差別と考えても、それでも腑に落ちないわ。だって、ある意味もう、子供手当とかいろいろ税制優遇とか計算したら、ある意味独身税とられてるようなもんだからね。）

やっとここで、有名な女子アナ二人の、この森さん発言へのスタンスについて。

それよ！これこそが、私が隠れフェミとして生きてきた所以なのです。

日本でフェミニストとして生きるのは圧倒的にコスパが悪いから、ってことなの。

 ↑

今日はこれが言いたかったのです笑笑

高島アナが、森さんのような世代の権力者たちにあわせて、彼らにとってわきまえた完璧な女の役割をしていた、その流れを助長する流れに自分も加担していたことを反省すると言っていた。

大江アナも、「普段はあまり自分自身の意見を言わないようにしているのですが今日はあえて言わせていただきます」との前置き付きで、「女性蔑視的な発言を耳にすることはよくあったが、あーあ、と思ってスルーしたり、傍観した結果が今につながっている感じがする。傍観＝容認と同じ結果を生むことがわかったので反省している」とな。

その通りよ。いじめと同じで、傍観者も加害者と同じで罪があるの。

ただ、大江アナも高島アナも、私ら超氷河期世代の時代は、大卒の総合職希望の女子の就職は圧倒的に厳しかったんだよね。

短大卒とか高卒の事務職女子はよかったけど、とにかく今よりもさらに働く女性には厳しい社会だった。

結婚までの若い時期しか会社にいない、腰掛け女子を世間が望んでたから、若い女子が会社にいるのは歓迎されるけど、ある程度の年齢がきてもまだ働き続けることは圧倒的に周りからの圧がひどかった。

そもそも「お局さん」て言葉て、なんなん？と思うわ。

男性で、偏屈で仕事できないのに偉そうで、なのに働いてる年数だけ長い独身者なんて日本の会社に腐るほどいるのに、それが女性であったら、「お局さん」て呼び名がある。

うちら世代の働く女性に社会が厳しかった一方で、うちらのすぐ上の世代はバブル世代とか団塊の世代がいる訳で、それらの大量な男性達が日本を牛耳ってたわけじゃん（今もだけど）。

そりゃあ自分らの上の世代のフェミニストたちがコッテンパンに社会に痛めつけられるのみてきたら、そりゃ女として賢く、わきまえて上手く上の世代の男社会に合わせてわきまえた方が評価が上がるから、その生き方の方が圧倒的にコスパが良いと悟るでしょ。

小学生の女子でさえ、そのくらいは空気感で学んでるわ。

日本女性は、愛想笑いして、可愛らしく、バブル世代以上の年配男性の機嫌さえとってたら、社会でも家庭でも楽に生きていけたんだから。

まあでもあの二人（大江アナ＆高島アナ）はなかなか風を読む力に富んでるから、フェミ側に世間の風向きが変わったことを察知したから、あの発言をしたの。

もし世間が女性差別に無関心なままだったら、まだわきまえた賢くて物言わぬ女子（男性にとって扱いやすい女子）のままで受け流してたはず。

でも良いの。

環境問題だって、そうじゃん。

 結果的に良い方向に向かえばそれで良いの。

経営者が実は環境問題を軽視してて売上にしか興味なくても、環境に配慮した会社を消費者が選ぶ傾向に社会が変化したら、うちも環境に配慮した会社にしよう、ってなるじゃん。

それでもいいの。順番はどっちでもいいの。

卵と鶏はどっちが先でも良いの。

あと、別のコメントで、国会議員も会社役員も女性が10%以下なのは良い人材がいない女性に原因があるとの意見が多かったのだが？

いやまあそうなんだけどさあ。

だとしたら、それはなぜそうなったのかとかの、理由やら背景やらを考えたりしないもんなのかなあ。

これは前にミソジニーについての時にも書いたけど、日本で女性が男性と肩を並べて働いたり、出世したり、フェミとして生きるのは、一言で言うと、コスパが圧倒的に悪かったのよ、日本では。

nyanko-iitaihoudai.hatenablog.com

男性に媚び売って上手くわきまえて生きれば権力持った爺様連中が守ってくれるから、日本だとその方が周りからの評価が圧倒的に高かったの。

その方が「賢い女」だと言われたの。

逆に、わきまえない女で抜きん出てたりしたら、周りの権力おじさん連中がどれだけ足引っ張ってきて圧がかかる世の中だったか。。

そんなリスクとってでも、女でもわきまえずに戦う人なんてそりゃ結果的に変わり者しかいなかったわけ。

有名な人なんて、田嶋陽子さん、蓮舫さん、上野千鶴子先生、浜崎あゆみくらいでしょ。男性に忖度せずに生きる日本人女性なんて、たいがい変わり者しかいない。

要は、社会全体が作り上げたシステムだってこと。

だから、優秀な女性の科学者とかは日本では潰されるし女性の賃金も低いから優秀な女性ほど海外で活躍せざるをえないから、海外で活躍する日本女性は男性より多いんですって。国内の東大だって女性１割しかいない状況なのに！

男性であればそれだけで偉かった時代の既得権益を手放したくない高齢男性の権力、圧力って本当にすごいから。

全ての女性差別に関して男性側が損をすることは全くないからね！

バブル期以上の男性は、良い大学でて真面目に頑張るだけで上手く権力者に気に入られれば出世して、男ってだけで偉かった。

テレビでも権力者やメインは男性で、若い可愛い女性のアシスタントがたまあにバニーちゃん着て物運んできたり（昭和w）、女性はアシスタントとしてが簡単な説明するだけの役割だったり、コメンテーターも男性の有識者に対して、馬鹿な知識ない女子としての意見を求められる。

そんな社会の構図は既得権益高齢男性にとって都合がよくて、彼らが気分良くなるためだけに存在してた。特に、テレビの番組構成に一番顕著に表れてた。

真面目系のテレビ番組の構成って、だいたい権威あるブサイクなおじさん（わざわざブサイクを選んでいる訳ではなく、優秀な人選んだらたまたまブサイクな男性であっただけ）と若くて美人な女性のお飾りアシスタント（ちょっと無知で可愛い、場を和ませる要因的な）

アナウンサーだって、ここ数年でかなり大人の女性キャスターも増えましたが、女子アナ25歳定年説ってのもありましたよね。

他の先進国（アジア以外）のニュースは、だいたい男性も女性も均等に若めで、見た目レベルは男女共に高いですね。日本よりも欧米の方が見た目に価値を置いてるから。女性にも男性にも平等に。

それが日本では、女性のみ！に見た目の若さや綺麗さを要求して、男性は年取ってブサイクでもオッケーとしてきたから、平等じゃないと言っているのだ。

逆に、ブスなおばさんが中心に番組構成されてて、（女性有識者が討論してて、）若いイケメンくんがお飾りで司会とか雑用してる番組構成なんてみたことありますか？

要は、日本のテレビでも社会でも年配男性から見て気分が良くなるように構成されてたから、

女性に対しては美を強要！という差別(男性から見て消費価値のある女性を求められ）

男性に対しては美の禁止！という差別（男性がお洒落をするのが容認されだしたのはつい最近）

。。の差別があったのん。

若くてイケメン男性に対する差別は、ちょっと前までの世の中では、年配男性からの圧はすごかったよ。

昔は今ほど若いイケメンアナウンサーも少なかったし、昔の就活面接で若い長身イケメン君が、太ったブサイクじじい面接官から「君みたいな見た目の男は気分が悪い」とか平気で言われてた時代よ。

そりゃさあ、ブサイクに生まれた男性だったら見た目で評価されない社会の方が都合よかったかもしれんけどね。見た目以外の部分の方が、後天的な本人の努力次第で何とでもなるからね。

（それに対して女性は、見た目が周りからの評価の多くを占めるから、まあ、「なんで女性だけが本人の努力ではどうにもできない部分で損しなきゃならんのだ！」ってなるわけよ）

あとさあ、差別問題のコメントでね、

「欧米の方が人種差別国家で問題抱えてるくせに日本の女性差別に口出ししてくんな！日本には欧米ほど差別はない」

とかいうやつ、なんなん？笑

欧米やら日本以外は人種差別問題での揉め事が多いから日本より差別で後進国だという安易な思い込み！

日本国内に人種差別の揉め事が少ないのはただ日本に住んでる人がほとんど日本人で、黒人やらインド人やらなんやらが少ないだけょ。

揉め事が少ない分、逆に差別について悩み勉強する機会も少ないから、相当後進国なんだよ。

もし、閉鎖的な日本の田舎の、人口70万人の徳島県に20万人でも黒人やらユダヤ人やら住むことになってみなよ。土着の古い爺さま達と相当揉めるし問題起きまくるだろうし、そこでやっと自分らの差別意識に気づくだけよ。

あ、だめだ、やっぱり森さん正しいわ。

私の話長いわｗｗ　すんません。。笑

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