恋愛小説書いてみた~六本木伝説の男~第7話 サンドベージュ
サハラの夕日を あなたに見せたい
さよならを私から 決めた別れの旅なのに・・・
ふふふふー んふーふふー
ふふふふふふふーふー♪
中森明菜さんの”サンドベージュ"
なんでだろ。。
別れが決まった瞬間から、やけに彼に何かをしてあげたくなるのは、なんでだ?
一緒にいる時は、嫉妬だったり、自分が愛されたかったり、なんか元を取ろうとしてケチになるのになんでなんだ?
素晴らしい景色とか美味しいものとかに出会ってしまうと、彼にあげたくて見せたくてどうしようもない。
彼はサザンが好きだった。
日本人のほとんだが好きなサザンだけど、彼は港区で自分が一番サザン好きだぐらいに思ってたみたいだ笑
だから、サザン様たちがまたこの7年のうちにもどんどん良い曲を作り続けちゃうもんだから、私はその度に悲しくなる。。
桑田さま。もう、これ以上良い曲を作んないで
彼に聴かせてあげたくなるから
・・なんて、無駄な想いを馳せてみたりする笑
一緒にいた頃は、彼がサザンを好きな気持ちにさえも嫉妬してただけの、しょーもない女だったのに
ーーーーここからはまた中森明菜さんーーーー
私には愛ひとーつー 空に返せなかったーー
♪
♪
彼は7という数
車も117だったし、7階に住みたがるし、通帳の暗証番号にも
彼の最愛の息子の名前にも”七"という字をつけた。
俺はラッキーだといつも言っていた。
誰よりも努力家の彼だったが、一件目の店をオープンした時、彼は信頼していた部下に売り上げ金と回転資金を騙されて持ち逃げされた。
急遽、あやしいとこからお金を借りたから、毎朝お店に怖い人が取り立てにくる。
慌てて作った借金は額が大きすぎてとても一日の売上では足りなかったらしい。
でもそれもラッキーだったっていつも言ってたの。
「あの頃自分の店が軌道に乗ったのは、借金で追い詰められてたからだ。
だから死ぬ気でやれたし、その頃のお客さんからは今でも大事に
その後、彼の店は六本木で一番の売上を誇り、支店も何個かオープンした。
ほんとは歌手になりたかったって言ってた彼の少年のような瞳は今でも目に浮かぶ。
夢破れてからが人生だとよく言っていた。
彼の人生がラッキーだったかは誰にもわからないけど、少なくとも、彼と出会えた全ての人はラッキーだったと思う。
最近、書くことにスランプな私は、今日は普通のことしか言わないよ~
感謝するなら側にいる時にしよう。
見せてあげたいほど綺麗なサハラの夕日があるなら、一緒にみにいこう。
後から後悔したって、ただ無駄に味のある歌を歌えてしまうだけだから。。笑
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