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恋愛小説書いてみた~六本木伝説の男~第8話 七夕

恋愛小説書いてみた~六本木伝説の男~第8話 七夕

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私は七夕が嫌いだ。

 

だって、短冊に願いを書いても結局叶えられるのは自分自身だけだから。

 

だから、自ずと「叶う願いは叶うし、自分が叶えようと行動しないものは叶わない。」

 

それだけのことだからだ。

 

 

「東大に入れますように」

 

そんな願いを書いた後で本人が努力するかどうかが結果を呼び寄せる、ただそれだけ。

 

「人気のゲームが手に入りますように」

 

って短冊に書く生徒よりは、おそらく東大を目指す気持ちが強いから、叶う確率も上がるの。

ただそれだけ。

 

だから、結局は「叶う願いは叶うし、叶わないものは叶わない。」

ただ、それだけ。

 

 

 

 

私が彼と過ごしたのは6年間程だったと思う。

 

出会って一年目、彼と私は探り合い、ぶつかり合って、お互いの知らない部分を少しずつ埋めていった。

 

その夏、七夕がきて、短冊にかいた。

 

「彼と一緒になれますように」

 

二年目は、私の彼への要求が徐々に高まっていき、彼が描いていた私の幻想は消えていった。

 

その夏も七夕には願いを込めた。

 

「彼と一緒になれますように」

 

三年目も四年目も五年目も、徐々に願う気持ちも慣れに代わっていったがとりあえず書き続けた。

 

「彼と一緒になれますように」

 

 

でも、六年目の夏だけは違った。

 

ふいに私は彼と別れたくなった。

別れるなら今しかないと思った。

 

「彼と別れられますように」

 

 

翌日、私は彼に別れを告げた。

 

その願いだけは見事に叶った。

 

発言の撤回をしたかったけど、彼のあまりの傷つき様を目にして申し訳なさ過ぎて引き返せなかった。

 

行動をしたから、願いは見事に叶ったの。

 

本気で願えば叶うのよ。

 

叶うような行動を本人がとればの話。

 

だからね、

 

結局は「叶う願いは叶うし、叶わないものは叶わない。」

ただ、それだけ。

 

今でも七夕は私を苦しめるけど、さほど後悔の気持ちもない。

 

それほどの強い願いではなかったから叶わなかったのだろう。

 

ただ、私は今でも七夕が嫌いだ。

 

 

 

 

 

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